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ジェイフィールは、良い感情の連鎖を起こすことで、
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コラム・日記(2016年1月)

佐藤将 連載コラム「ニッポンが世界を元気にする」⑪ 2016年1月28日

11.この世界で見つけたもの

レオナルド・ダ・ヴィンチの生家を訪れた時のこと・・・

フィレンチェから列車とバスを乗り継いで約2時間、
トスカーナの丘の上、
ヴィンチ村と呼ばれる小さな村からさらに徒歩で1時間、
ちょっとした山の頂にあった。

遠くにはアルプスの山々がそびえている。
眼下には、ヴィンチ村、
その先に、かつてルネサンスの中心であった、フィレンチェ。
(随分、遠いのだな・・・)

家に入ると、真っ暗な部屋で生い立ちビデオが上映されている。
日本ではあまり知られていない彼の幼少期。
(なんて孤独な幼少期だったのだろう・・・)

暗闇から出て、庭を散策する
水の音に誘われて、崖の下に降りていくと、
小さな滝があった。
美しい滝壺を見ていると、ふと彼の生きていた時代に引き戻されるような感覚になる。
(こうして寂しい時間を過ごしたのだろうか・・・)

*********************

若い頃、海外で仕事をしていて良かったことの一つに、「内面世界」を持った人々との出会いがあった。
最初は、「なぜ気後れする」のか、わからなかった。
それは、相手の地位や職業、知性や経済力とは、全く別の基準だったから・・・
けれど、いつからか、すぐわかるようになった。
なぜかわからないけど、出会った瞬間に感じる何かがあった。
その内、それが、相手の瞳にあるのだと、わかった。
深い深〜い湖のような奥行きを持つ瞳だから。
(何が、そんな瞳をつくるのだろう・・・)

*********************

振り返れば、自分は、「内面世界」を持つ歩みをしてこなかった。

小さい頃から、いつも親や兄弟、祖父母に囲まれ、一人の時間を持つことが少なかった。学校に通うようになると、毎日、友達と一緒。それに当時の日本は、一人でいること自体が、「根暗」と言われ、孤独こそが、最も悪いものとされていた。

さらに悪いことに、20代、海外に行って、そこに馴染んで生きていこうとしたばかりに、「外の世界に適応し過ぎて、自分の内面世界を置き去りにしてしまう」という、「グローバル人材シンドローム」に陥ってしまった。

「そうか、そうだったのか・・・」

その時、なぜ自分が、若い頃、日本を飛び出してしまったのかもわかった。
自分を「外への旅」に誘(いざな)ったのは、皮肉にも(Ironically)、自分の「内面世界」を持つための「内への旅」だったのだと。

*********************

昨今、若手〜30代世代の「グローバル人材育成」が叫ばれているけど、気をつけなくてはいけないことは、「外の世界」への適応技術に偏りすぎず、しっかりとした「内面世界」を育んでいくことではないでしょうか。

特に、すでに上の世代よりも遥かに深い「内面世界」を持つと感じる新世代(ニュー・ジェネレーション)が、どう21世紀の社会環境の中で、「内面世界」を育んでいけるか・・・それは、日本の伝統的な自己形成論をブレイクスルーさせるだけなく、もっと普遍的な、世界につながる可能性を秘めている、と思われる。

*********************

ヴィンチ村に戻り、ダ・ヴィンチ博物館を見学する。
そこにあったのは、彼が若い頃、デザインした精緻で科学的な発明品の数々。
恐らく当時、最先端の、突出した技術であっただろう。
その時は、つながらなかった。
(あの生家で育った彼=これらを発明した彼?・・・)

けれど、最近、リーダーシップ研修の一環で、未来ビジョン語りを聞いていて、気づいた。この世界で具現化したい「世界観」は、その人が持つ「内面世界」のプロジェクション(投影)でしかないことを・・・

もしかしたら、この世界のイノベーションとは、深い「内面世界」を持ちえた時に起きる、外の世界との共振のようなものかもしれない。

********************

ある日の事、
珍しく、自分が落ち込んでいたことがあった。
海外に来て、2ヶ月目、
ちょっとしたホームシックだったのだろうか?・・・
それとも、その環境、その仕事に馴染むために、<自分の感情を押し殺して>、<仕事は仕事と割り切って>、生きようとしていたのだろうか・・・

その時、同僚の一人が、「ハーイ」、
そう言って声を掛けて来た。

なぜかわからないけど、一瞬にして、氷解した。

今も思う。もし、その一言がなければ、今でも、自分は、ただのビジネスマシーンとして生きていたのかもしれない。

*********************

ダ・ヴィンチ博物館を出て、素晴らしく美味しい昼食を取った後、帰路につく。
誰もいないバス停、30分待ってもバスが来る気配がない。

そこに、まるで中世の世界からやってきたような老婆(おばあさん)がやってくる。
「ここに来るバスはエンポリ駅まで行きますか?」、そう英語で声を掛けると、突然、堰を切ったような返事が返ってくる。全部イタリア語で。

全くわからないけれど、彼女のボディランゲージから、「たぶん、間違っていないだろう」、という確信を持つ。「ありがとうございます」、そう英語でお礼を言う。
けれど、なぜか、そのダ・ヴィンチ村のおばあさんの語りはとまらない。全部イタリア語で、楽しそうに語りかけてくる。

本当のグローバル人材とは、極めてエキゾチックな「内面世界」を持った人々のことなのかもしれない。

*********************

深い「内面世界」を持つ人との出会い。
深い「内面世界」でつながった時の感動。

若い新世代(ニュー・ジェネレーション)の人達にも、その感動を味わって欲しい。

その感動の連鎖が、21世紀のルネッサンスを生むから。
いや、その感動の連鎖こそが、誰かを暗闇から救う事が出来るから。

だから、この世界の誰かに、声を掛けて欲しい、
「ハーイ」の一言でいいから --

NHKから取材 NTTコミュニケーションズ社のキャリアデザイン研修 2016年1月19日

NHKからNTTコミュニケーションズ社のベテラン社員活性化の取り組みが取材を受けました。
ジェイフィールが提供する「キャリアデザイン研修」も取材していただき、
推進担当者の浅井公一様や受講生の方々がインタビューを受けました。

P1151861.JPG

NTTコミュニケーションズ社ではベテラン社員活性化に積極的に取り組んでおり、
浅井様にはジェイフィールのセミナーでも登壇していただきました。
(取り組みについてはこちら
今回の研修では50歳のベテラン社員が参加し、これからのキャリアに向けて、
今までとこれからを深く考えていただきました。
ポイントは「キャリアの棚卸し」と「自分の壁」を考えること、
そして「組織からの期待を知る」ことです。

「キャリアの棚卸し」では1年ごとに細かくキャリアを振返り、
自分が何を経験して何を身に付けたのか、
今の自分が持っているものを深堀りするワークです。
私も体験しましたが、正直なところ息切れしそうになりました。
キャリアが長い受講生は、かなり大変だと思います。
しかし「私は何を考えてここへ辿り着いたのか」「いったい何を大事にしてきたのか」
ということが浮き彫りになる重要なワークでした。

「組織からの期待を知る」については、HR部長から皆様へ直接語っていただきました。
今、会社がどのような環境に置かれているのか、皆さんの立ち位置がどこにあるのか、
そして部長自身も挑戦し続けているという
厳しくも力強い、そしてあたたかいお話でした。
受講生からは「ものすごくインパクトがあった」という感想が聞かれました。

最後に研修を通しての感想を伺いましたが、
「自分の振返りを言葉にして語るのは初めて。自分で語ると改めてわかる。」
「他の人と話して刺激を受けた。しゃべることって重要だと思った。」
「自分のキャリアの棚卸しなんて初めてだった。改めて考えるきっかけになった。」
と皆さんが笑顔で話しているのが印象的でした。

今回の取材は以下の番組で放送予定です。
※放送時間・放送内容は予告なく変更になる場合がございます。

■1月26日(火)18:10~19:00
首都圏ネットワーク(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県エリア放送)
※放送は18:40ごろから6分程度を予定しています。

■1月30日(土)07:30~08:00
おはよう日本(関東甲信越地方放送)
※放送は07:36ごろから8分程度を予定しています。

NHK「おはよう日本」でのNTTコミュニケーションズの放送日が
変更になりました 2016年1月19日

メルマガ等でお知らせしておりました、
NHK「おはよう日本」での
NTTコミュニケーションズ ベテラン社員活性化の取り組み紹介について、
放送日が変更になりました。
また、当初は「おはよう日本」のみの予定でしたが、
「首都圏ネットワーク」でも紹介していただけることになりました。

改めまして、放送は以下の予定です。

■1月26日(火)18:10~19:00
首都圏ネットワーク(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県エリア放送)
※放送は18:40ごろから6分程度を予定しています。

■1月30日(土)07:30~08:00
おはよう日本(関東甲信越地方放送)
※放送は07:36ごろから8分程度を予定しています。

また、放送日・放送内容は予告なく変更になることがございますので
予めご了承ください。

小森谷浩志 連載コラム「東洋思想と組織開発」⑦ 2016年1月12日

第7回

『チーズはどこへ消えた?』15年前にベストセラーになった本のタイトルです。

十牛図では、
「牛はどこへ消えた?」が主題となります。
そして後半では、
「牧人(牛飼い)はどこへ消えた?」も主題として加わります。

チーズは、自分が大切にしているものの象徴でした。
それでは、十牛図での牛は、何を表しているのでしょうか?

ひとことで言うと、
本当の自分、「真の自己」ということになります。
十牛図は、牛と牧人が登場する、真の自己探求の物語です。

さて、探求の旅を始めるにあたって、
どうしても欠かせないことは何だと思いますか?
それは、真の自己にたどり着いていない、という実感です。
あ〜自分は分かっていない、できていないという深い自覚です。
時として自己嫌悪、落胆、焦燥などを伴う、
気持ちがいいとは言えない感覚です。
真の自己を見失っていることに気づいていなければ、
真の自己を探さないということです。
「無知の知」の深さが求められるのです。

そして、なぜ真の自己を探求しなければならないのでしょうか?
自分に向き合うのはエネルギーの要る、しんどい営みです。
美点もある一方で、深まれば深まるほど、
見たくない自分、醜い自分との対峙もあるでしょう。

「方向性」を決めるためといえるのではないでしょうか?
自分がどちらに進んでいくのか決めるにあたって、
まずは、その自分とは何かを深めておく必要があるからです。
自分を知らずして、どちらに進むかを決めることはできません。
これは、ハーバード大学教育学部のロバート・キーガン博士が、
人間存在を規定する最も本質的な精神活動を、
「自分とは何なのか」、「世界とは何なのか」について物語をつくること、
指摘していることとも符合します。

また、密教の『秘蔵宝鑰』では、
序に、「三界※1の狂人は狂せることを知らず、
四生※2の盲者は盲なることを識らず」とあります。

狂であっても、盲であっても、
狂であること、盲であることを知っていれば、
進む道筋は決まってくるでしょう。
十牛図の、自己探求、自己の実現の旅でも、
まずは出発点で求められるのは、
自分は迷っているという自覚なのです。

本来を見失っているのにも関わらず、
非本来を本来と思い込んでいるうちには、
スタートを切ることはできないのです。
迷いがあるから悟りもあるといえるのです。
禅では「今を生きる」ことの重要性が説かれますが、
自己を深く知ることで、方向性が加わり、
自己の可能性の開花につながっていくのです。
自分を知ることで、いったい自分は何を大切にしているのかも、
見えてくるでしょう。

今回は真の自己探求の旅の出発点について論じました。
次回からは、十牛図の十の絵図に従って、旅を進めて行きましょう。


※1欲望の世界、物質の世界、精神の世界のこと。仏教の世界観で生きとし生けるものの止住する世界を3つに分けたもの
※2あらゆる生きものを4種類に分けたもので、胎内に宿って生まれる胎生、卵から生まれる卵生、湿りから生まれる湿生、自らの行為の力によって忽然と生ずる化生をいう。宮坂宥勝監修『空海コレクションⅠ』参照


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