ご機嫌な職場日記

ご機嫌な職場日記トップ

メルマガコラム バックナンバー

2012年4月24日配信 輝け!奇跡の一本松

高橋克徳です。

今年も新年度が始まり、そろそろ新入社員が職場に
配属される時期だと思います。

どんな気持ちで彼らを迎え入れていますか。
自分も忙しいし、面倒見ることになったら大変だなとか、
最近の若手は良くわからないし、様子見だなとか、
そんなことを考えていませんか。
職場全体、会社全体で、新入社員をきちんと迎え入れる、
歓迎する、そんな雰囲気を作っていますか?

以前、ヨーロッパの会社や団体の人事、雇用政策に
関わる人たちが集まった会合で講演をしたとき、
日本では中途社員や新人が入ると、
人事部がその人をつれて紹介行脚をするという話をしました。
すると、彼らはびっくり。
挨拶に行くのは、受け入れる側でしょ、というのです。

引っ越しのときも同じ。
日本では、引っ越してきた人たちが近所の人たちに
あいさつ回りをするのに、
彼らからすると、むしろ迎え入れる側の人たちが、
「ようこそ」といって挨拶に行くのが当たり前だと言うのです。
まずは自分たちが受け入れる、歓迎する姿勢を示さなければ
彼らは不安になるだけでしょと、言っていました。

新人も同じ。
自分がここでやっていけるのか、認めてもらえるのか、
やはり不安を抱えています。
にもかかわらず、職場の人たちはいつも忙しそうで、
なかなか声もかけてくれない、見てくれない。
そんな状況が続いたら、新人たちは不安のサイクルに
はまってしまいます。
まずは、彼らを思いっきり歓迎してあげてください。

一方で、最近は多くの会社で若手世代が扱いにくいという
話もよく聞きます。
数年前までは、少しでも厳しく指摘をすると、自分が否定された、
自分はダメだと落ち込み、誰にも相談せずにいきなり会社を
辞めてしまう人がいるという話を聞きました。
ところが、ここ2年ぐらいで入ってきたゆとり世代の人たちは、
自分流がありますからといって、周囲のアドバイスを聞き流す、
自分からは変えようとしない。そんな人たちが多いと聞きます。
こういった若手たちとどう向き合ったらいいのかわからないという
声も増えています。

先入観を持って、彼らはそういう人たちだからと決め付けるのはダメ。
ただし、彼らが生まれ、育っていく中で見てきたこと、
教わってきたことが、それぞれの世代の人たちの考え方や振る舞いに
影響を与えていることも確かです。

大切なのは、まずは職場として、仲間として受け入れる姿勢を
きちんと彼らに示すこと。
同時に、彼らの話を聞き、彼らの考え方や振る舞いの背景に
あるものを知ろうとすること。
その中で、本当に良い仕事をするために、これは大事だと思うこと、
共有すべきことは若手世代にしっかりと伝えること。

若手がわからないという話はいつの時代にもあります。
でも、一番よくないのは、そういって近づかないこと、距離をとること。
気づくと、若手も距離を感じて、先輩や上司の表面的な振る舞いだけを
見て、頼りない、自分のことしか考えない人たちだと批判的になる。
これでは、世代間ギャップを広げるばかりです。

先輩・上司世代からは、仕事に対する大切な姿勢、経験を教わる。
若手世代からは、好奇心、ひたむきな姿勢、自由な発想から刺激を受ける。
こうした互いの世代が、学びあい、刺激しあうことで、
多様性が活かされる創造的な組織に変わっていけるはずです。

ちなみに、毎年は日本生産性本部から発表される今年の新人のタイプは
「奇跡の一本松型」だそうです。
震災の困難を乗り越え、就職活動を切り抜け、さらに
ボランティアを経験して、社会のためにできることをやりたいと
意を強くした世代。きっとこれからの社会の原動力になる人たち。
そんな期待をこめて、ネーミングしたそうです。

平成3年入社の私は、「仕立て券付ワイシャツ型」だそうです。
価格高く仕立てに時間かかり、生地によっては困難という意味。
新人類とか、ノリはいいけど使えないバブル社員といわれていました。
今の世代の方がよっぽど立派な気がします。

どの世代も自分が育ってきた環境に少なからず影響を受けます。
でも、彼らもわれわれ世代と同じように、少し生意気だけど、本当は
自信が持てない、そんな若者たちなのではないでしょうか。
信頼される社会人になるために大切なことはしっかりと伝えながら、
彼らの良さを見つけ、イキイキと出来るように育てていきましょう。
それが未来をつくるために、今の私たちに一番できることなのですから。

2012年2月21日配信 大きく成長する人の共通点 

皆さま、こんにちは。ジェイフィールの片岡です。
本日のコラムは私から。

時節柄、長期の研修プログラムの最終回が続いています。

ジェイフィールでは半年以上、
受講者の皆さんと御一緒する研修プログラムがたくさんあります。
リフレクション・ラウンドテーブル、戦略的OJT、経営塾・・・等

受講者の大きな変化を目の当たりにでき、
難しい環境で苦悩するマネジャーの方々と真剣勝負できることは、
正にファシリテーター冥利に尽きます。

さて、このような研修機会を通じ、
大きく成長する人には概ね3つの共通点があると感じています。

1.主語が「自分」の内省ができている
実際、環境や部下が悪いケースであっても、
「自分が何をしたのか?」、
「もっと自分にできることはなかったのか?」を
深く考えている人です。

2.答えの無い中でも、「次なる行動」を決断ができる
考えた結果、「もやもや」しているのはご法度です。
(たまには「もやもや」もしたいですが・・・(笑))
このような状態は、考えているつもりが、
いつのまにか深い悩みに陥ってしまった状況です。
こんな時は、「行動」を意識しましょう。
やるべき事は何かを悩むのをやめ、
できることを1つだけ決めてしまいましょう。

3.決めたことを直ぐに実践できる(そしてそこから学べる)
もっとも大切なのは、最後に実践に移すことです。
そしてそこから学び、再び次なる行動を考えだすことです。

ミンツバーグ教授は、多くのマネジャーは元来行動派の人が多く、
行動を促すことよりも、内省の習慣を身に付けさせることが
重要だと説いています。

しかし多くの日本のマネジャーと触れて感じるのは、
内省力をつけると同時に、行動力を甦らせる必要があるように感じています。
委縮したり、悩みこんでしまったり・・・と、
本来の行動力が出し切れていないマネジャーをよく目にします。

先日、1年間「もやもや」状態だった受講者から、
たった一行で、「トンネルを抜けたかもしれません」
というメールをいただきました。

本当に彼は苦しんでいたので嬉しい限りです。

彼がトンネルを抜け出せたのは、研修で一緒だったメンバーが
実務上でもかなりサポートしてくれたことが大きかったようです。

1人で内省することは、修道者の仕事です。
皆さんの職場でもお互いの内省、行動を共有し、
お互い支え合い、刺激し合える関係を作っていきませんか?
是非、できることから始めてみてください!

2012年1月19日配信 思いを新たに

高橋克徳です。
2012年はじめてのコラムとなります。
本年も宜しくお願いいたします。


早いもので、ジェイフィールも5回目の正月を迎える
ことができました。
ここまで来られたのも、組織と人を元気づけようと頑張って
おられる多くの方々との出会い、学び、支えがあったからです。
みなさまに心から感謝いたします。

昨年は、東日本大震災もあり、多くの悲しみと
人と人とのつながりの大切さを痛感した1年になりました。

そんな中、ジェイフィールでは、ベビーラッシュが続き、
メルマガを担当してきたマツキチも、産休に入りました。
生まれてくる子どもたちが、目を輝かせて、元気に育つ、
そんな社会になるように、そんな復興ができるように
私たちも頑張らなければと思いました。

また、ミンツバーグ教授の支援を受けて取り組んできた
リフレクション・ラウンドテーブルに関する本を
重光とフィルの共著で出させていただきました。
わたしも含め、ジェイフィールの活動を通じて
学んだ多くのことを各メンバーが世の中に発信していく、
仕事を通じて一つひとつ伝えていく。
そして、多くの人たちが前向きな気持ちを取り戻し、
一歩でも踏み出す大きな一押しをしたい。
そんな思いを表現し、発信していく力がついてきました。

本当にこの4年半の中で、多くの経験、多くのことを
学ばせていただきました。
その中で、「人と人とのつながり」を再生することが
一人ひとりを前向きにし、組織の力を引き出していく。
こんな実感、確信を持てるようになりました。

今年は、そうした経験、思いを結実させたいと思っています。

2007年11月、新宿コマ劇場で野田稔がこんな宣言をしました。

今の経営には『感情』という最後のピースが足りない。
さまざまな仕組みが連動し、人が動き出すために、
感情という歯車のピースを経営の中心に埋め込もう!
組織の中に良い感情の連鎖を起こしていこう!

この思いを、世代を超えて、組織を超えて、多くの企業を
つなげていきたいと思っています。

「仕事が面白い、職場が楽しい、会社が好きだ」

そんなことを堂々と子どもたちに語れる大人を増やしたい。
そうした人たちが世の中に、そんな思いを伝え、感動の連鎖を起こす。
まずは、良い職場づくり、ご機嫌な職場づくりに向けて
頑張っている人たちが集まって、お互いの取り組みを紹介し合い、
知恵を出し合い、大きな動きに変えていく、そんな取り組み、イベントを
実施したいと思っています。

ぜひ一緒に、働く人たちが元気になり、その連鎖が起きていくような、
そんな大きな取り組みをしていきませんか。
そんな未来を、そろそろ子どもたちにしっかり見せてあげませんか。

思いを新たに、いつも原点を忘れず、
大きな一歩を踏み出す1年にしたいと思います。
今年も、よろしくお願いいたします。

 

2011年12月16日配信 今年を振り返り

今年最後のメルマガは、小森谷浩志が担当致します。
今年を振り返り、来年に思いを馳せる、
この時期になると開く2冊の本があります。
ひとつが、マルクス・アウレーリウス『自省録』。
もうひとつは、セネカ『人生の短さについて』。

アウレーリウスは、言います。
「思い起こせ、君はどれほど前からこれらのことを延期しているか、
またいくたび神々から機会を与えて頂いておきながらこれを利用しなかったか」

また、セネカは、
「充ち溢れる湯水でも使うように諸君は時間を浪費している」
と警笛を鳴らします。

耳が痛いです。
皆さんにとって今年は、どのような一年だったでしょうか。
時間を有効に使うことはできましたでしょうか。
今年は、3.11という未曽有の体験をしました。
時間の流れや重みが変わったという方も多いかも知れません。

自分とは何なのか。
何のために生れ、何に命を使うべきなのか。
この日本の、これからの姿いかに。
私にとって、幾度となく、この問いが繰り返された一年でした。
すぐには答えることができない問いを、
繰り返し問い続ける力が必要なのかもしれません。
深い問いは、深い内省を促してくれます。
私自身、来年に向け、自分自身に深い問いを投げています。
それは、未来を紡ぐためにとても大切だと思います。

最後にもう一度、アウレーリウスの言葉を。
「万物はお互いにからみ合い、その結びつきは神聖である。
あらゆるものは共に配置され、
全体として一つの秩序ある宇宙を形成しているのである」

危機を体験し、私にとって今年は、
今、いかに生きるかとともに、
"つながり"の大切さ、重みを実感した年となりました。
本年もお世話になりました。
有難うございます。
よきお年をお迎え下さい。

2011年10月4日配信 内省して仲間と学びコミュニティを形成する


今週の担当は重光直之です。

先日、弊社が展開しているリフレクション・ラウンドテーブル
(世界展開名はコーチング・アワセルブズ)のパートナー会議に参加してきました。
世界中からヘンリー・ミンツバーグ教授、ジョナサン・ゴスリング教授、
カール・ムーア教授などのテキスト執筆者、パートナー、そして顧客までもが
プログラム創設の地、カナダに集まるという、
ユニークな会議です。


今日は、学びの多様性と共通点について印象的だった話をご紹介します。

同じプログラムですが、中国では「フランクな雰囲気で行うといっても、
先生は先生らしくあることが求められる」ということが強調されましたし、
ブラジルでは企業研修ではなく個人の学びの場として展開されています。
中小企業が多いブラジルでは企業研修は不十分なので、
自らが学ぶということが多いようです。
アフリカでは政府や厚生関連団体から展開されることが多く、
今はナミビア共和国(恥ずかしながらこの話を聞くまで
この国のことを知りませんでした。1990年独立です)が
関心を持ってくれているようです。

多様化の進む展開方法ですが、学びの中身となると
世界中で同じような変化が起こります。

アメリカ・ウエストミニスター大学ではMBA夏期講座で、
リフレクションを中心に展開すると、受講者の内面に大きな変化が起こりました。
ある参加者はどうしてMBA講座でそんなに人が変わるんだ?
と驚かれたという話もありました。

オランダのING銀行では、コーポレートユニバーシティで
コーチング・アワセルブズを学習の根幹においています。
彼らのコンセプトは「Connect, Connect, Connect」で、
人と情報を、人と人を、コミュニティとコミュニティをつなげる
ということを表しています。
働く人たちは職場から隔離されたところで学ぶのではなく、
必要なときに仲間とともに学ぶことが必要で、
そこにコミュニティが生まれるということです。

コーポレートユニバーシティのあり方そのもののイノベーションだ
という指摘もなされました。

彼女たちのユニークな取組みは、
フォーブス誌のウェブサイトにもその様子が寄稿されました
(ご興味のある方はinfo@j-feel.jp宛にご連絡ください。
カール・ムーア氏の論文をご提供します)。

面白いことに、3日間の会議が終わったあとで、
カナダのある参加者が私のところに来て
「君の発表したコンセプトは素晴らしい。君自身のコンセプトか?」と
真剣に聞いてきたのですが、よく話すと「Connect, Connect, Connect」を
私の発表だと勘違いしていました。
このことは、それだけINGで行っていることと、
日本で行っていることの共通点が多いということの裏づけだと思います。

世界は多様で、ミンツバーグ教授が提唱する戦略クラフティングさながらに
現場で様々な取り組みが進んでいますが、
「内省して仲間と学びコミュニティを形成する」という根幹のところは
驚くほど世界共通でした。

今月、このプログラムが誕生したいきさつをまとめた本が出版されました。
ご一読いただけると幸いです。
http://amzn.to/pXEC2s
なお、ミンツバーグ教授の意向によって、この売上金の一部を
東日本大震災で被災された方々への義捐金とさせていただきます。

ページトップへ