ご機嫌な職場日記

小森谷浩志 連載コラム「東洋思想と組織開発」② 2013年10月18日

第2回

今回は、仏教思想の中でも重要な「諸行無常」を取り上げ、
組織開発と仏教の重要な一致点でもある、変化について探究したいと思います。

組織開発とは何でしょうか。アメリカにある組織開発ネットワークの定義を見てみますと、
「組織やコミュニティに連鎖的な変化を起こす価値観主導だがダイナミックな手法である。とりわけ組織やコミュニティや社会が望ましい状態に変わり続ける能力を構築する努力である」とあります。
端的に言いますと組織の健全化や活性化に関わることであり、
変化や更新が含意されています。

変化について仏教では全ては移り変わるとし、「諸行無常」と言います。
これは、原始仏教の中核思想、三法印の一つで仏教思想の根本原理です。
『岩波仏教辞典 第二版』では「人間存在を含め、作られたものはすべて、瞬時たりとも同一のままでありえないこと」と説明してあります。
有名な一節に鴨長明の『方丈記』の冒頭に、
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」
がありますね。

無常というと、厭世的、悲観的なニュアンスを感じる方もおられると思いますが、
順境から逆境とともに、逆境から順境もまた無常です。
現在良くない状況であってもそれがずっと続くのではなく、
やり方次第で好転する可能性を秘めているということです。
常に変化するということは、変えることができる可能性に満ち満ちているということ、
自らの手で、可能性を広げることができるということです。
「諸行無常」からの重要な示唆は、
変化は可能性そのものであるということではないでしょうか。

ここからすると組織開発とは、変化の連続態としての世の中において、
自らの手で、自らの可能性を広げていくことと言えそうです。
変化という関連でインド独立指導者ガンジーの名言があります。

「あなたが見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい」

さて、あなたは自らの可能性に向けてどんな一歩を踏み出しますか?

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