ご機嫌な職場日記

岡本直子 連載コラム 「働く女性にワクワクを」② 2015年7月31日

こんにちは。ジェイフィール コンサルタントの岡本です。
暑い日が続きますね。無理せず休めるときにはしっかり休んで元気に夏を過ごしましょう。
このコラムでは「働くこと」を通じて、女性たちがもっとワクワクする毎日を生きていくためのヒントとなることを、働く女性たちのリアルな姿を通じてお伝えしていこうと思います。ぜひご意見ご感想などお知らせくださいね。

さて、今回はKさんのお話です。
彼女は中堅日用品メーカーでマーケティングを担当、入社して13年、2人の子供がいるワーキングママです。忙しい日々を元気に過ごしています。
Kさんは仕事の成果も出し、後輩の面倒もしっかり見る。上司のY部長からそんな姿を認められ、ある日の面談で管理職登用試験受験を打診されました。彼女の答えは「いえ、管理職にはなりたくないです。このままがいいです。」というものでした。

育児と家事、仕事、Kさんの毎日は目まぐるしいものですが日々充実感にあふれていました。中堅マーケターとして仕事の面白さも十分に味わい、ヒット商品に繋がる提案もしていますし、取引先や周囲からの評判も上々でした。上司のYさんはKさんに、管理職になれば仕事の幅も広がる、すでにKさんにはマネジャーとしての資質は十分ある、と伝えたのですが。
Kさんは、仕事は今とても充実している、やりがいもある。結果も出しているのだから、このままにしておいてほしい。子供のこともあるし、これ以上は・・・。
管理職登用の話はいったん保留、次回面談まで考えておく、ということになったのです。

Kさんはそう答えつつも、実は少しだけ心の中でひっかかるものがありました。このままずっとこの状態で仕事をし続けていったらどうなるのかな。同期にはマネジャーとしてばりばりがんばっている人もいる、ちょっとまぶしい。でも女性のマネジャーはみんな独身なんだよね・・・それに時々仕事の相談に乗ってもらっている先輩マネジャーのT子さん、いつも遅くまで働いていて、なんか辛そうだし、私にはとてもそこまでは・・・。

そんなある日。
先輩マネジャーT子さんとランチをする機会があったK子さんは、心の中にある「もやもや」を話してみました。T子さんはKさんの話を一通り聞いた後で、こんな話をしたのです。
「1年くらい前かな、Kさん、大きな商品開発の提案を量販店にしたことがあったよね?あの提案、すごくユニークで今までにないアイディアで、さすがKさんって思った」
「ありがとうございます!あれはかなり跳んだ提案だったと思います。今思えばあの保守的な会社でよく提案が通ったな、って。自信はありましたけど」
「あはは、そうよね。あの保守的な会社がよく通してくれたよね。あのときの提案、実はね・・・。今だから言うけど、Y部長が提案の前に量販店の担当役員に、今度の提案かなり斬新なアイディアです、もしかするとお気に召さないかもしれません、でもKたちスタッフが御社のためを心から思い、真剣に考え抜いた提案です、受けいれてくださいとはいいません、どうかまずは聞いてください。って」
「え。知らなかった!プレゼンが終わってもY部長からは、よかったな、と、だけ・・・」
Kさんは驚きを隠せませんでした。
T子さんは微笑みながら、
「誤解しないでね。あの提案が成功したのはKさんやスタッフみんなの力だと思う。Y部長だってみんなを信じていたからこそ通したかったのよ。あのY部長の仕切り、マネジャーとしての醍醐味だなって思うのよ。私はまだまだ、そこまでは(笑)」

Kさんにとってこの話は、改めて上司の支援をうれしく思うと同時に、自分の役割や立場を考え直すきっかけとなりました。
Kさん自身、とても優秀なマーケターです。商品開発は自分ひとりの力ではどうにもならないことがあるのもよく理解しており、周囲の人たちを巻き込みながら仕事をしていました。ただ、それはあくまで彼女とチーム、社内の関係部門であり、お客様を巻き込む、という発想はありませんでした。Y部長が言っていた、仕事の幅が広がるってこういうことかな?と感じました。自分はチームには目を向けていたけど、もっと世界は広いかも、と。
そして、最近はチームの後輩たちが自分から多くのアイディアを出してくれているなということにも気づきました。私はチームの後輩たちの力を引き出せているのだろうか、彼らの支援者となれているだろうか、と。

もしかすると私はそろそろ「居場所」を変えたほうがいいのかな・・・・

Kさんの結論はまだ出ていません。ただ、Y部長と次の面談でしっかりと話してみようと思っています。そしてまわりのマネジャー達の様子をしっかり観察してみようと思いました。

おそらくKさんは次の管理職登用試験にチャレンジするのではと思います。まだ不安な面もあるでしょう。ただ、彼女は上司や先輩、後輩との関わりを自分目線から少し客観的な視点へと変えたことから、もやもやしている景色が少し開けてきたような。

居心地のよい場所から動くことは難しいですよね。新しい世界へ一歩踏み出すには、自分が変わることは勇気がいることかもしれません。でも組織で仕事をしている、ということは決して一人ではない、ということ。時には先輩や上司、後輩とのかかわりから自分を見つめてみてはどうでしょうか?あなたも次の活躍の場・ステージが見えてくるのでは。

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