OPINION

小森谷浩志 連載コラム「東洋思想と組織開発」⑧

小森谷浩志 連載コラム「東洋思想と組織開発」⑧

小森谷浩志 コラム

第8回

仙厓(1750〜1837)というちょっと変わったお坊さんがいます。
臨済宗の禅僧で、日本最古の禅寺である、博多聖福寺の住職として活動しました。
坐禅の合間に筆墨で絵をよくし、衆庶から慕われた方です。

禅僧の墨画ですので、そこには、禅の境地が描かれているのですが、
何とも愛らしい、ユーモアに満ちた作品で、思わず微笑んでしまいます。

先日まで、出光美術館の開館50周年で、福岡美術館と九州大学文学部からも合わせ、
かなりの作品に触れることができました。
見逃してしまった方は、規模はこぢんまりとしていますが、
現在、文京区の永青文庫でも展示があります。

IMG_3624.JPG

一際目をひいた作品、2点を紹介したいと思います。
ひとつは、「○△□」という作品。
3つの図形だけを書いた、いたってシンプルなものです。
他の絵と違い、解説の賛文が無く、解釈は見る者に委ねられています。
諸説あって、日本に影響の強い3つの宗教、
仏教、神道、儒教を表現しているというもの、
また、四角の頭が、坐禅(△)することで、丸くなるという、
修行の段階を示したというものもあります。
世界に禅を発信した発端の人、鈴木大拙は、
海外の展覧会において、「宇宙(Universe)」と名付けたことでも有名です。

ふたつ目は「秋月画賛」。
英語名は「Illusion」、幻覚と名付けられていました。
秋の月が描かれているのですが、二重になっています。
思い込みで、無いものが見えてしまっている、
固定観念や先入観を警告しているようです。
見たいように見て、考えたいように考えていては、
過去の再生産、新しいものを生み出すことはできません。
これは、組織開発にもつながる話です。

今回は、仙厓の作品から考えたことをご案内致しました。
今の季節、永青文庫に向かう、江戸川橋公園を抜ける道すがら、
紅葉を楽しむのもいいかも知れません

共有する・あとで読む

ページトップへ戻る

J.Felの出版物

ワクワクする職場をつくる。【ハンディ版】
ワクワクする職場をつくる。【ハンディ版】
幸福学×経営学 次世代日本型組織が世界を変える
幸福学×経営学 次世代日本型組織が世界を変える
みんなでつなぐリーダーシップ
みんなでつなぐリーダーシップ
週イチ・30分の習慣でよみがえる職場
週イチ・30分の習慣でよみがえる職場
『「ベテラン社員」がイキイキ動き出すマネジメント』
『「ベテラン社員」がイキイキ動き出すマネジメント』
イキイキ働くための経営学 
イキイキ働くための経営学 
「上司がさっぱりわかってくれない」と思っているあなたへ(台湾版が出版)
「上司がさっぱりわかってくれない」と思っているあなたへ(台湾版が出版)

電話でのお問い合わせ 03-5457-3470 受付時間 平日10時?18時

フォームでのお問い合わせ 24時間受け付けております

printFoot

株式会社ジェイフィール

東京都渋谷区渋谷3-3-2 渋谷MKビル6F

Copyright © 2008-2015 J.Feel Inc All Rights Reserved.

株式会社ジェイフィール

東京都渋谷区渋谷3-3-2 渋谷MKビル6F

DigiCert Seal

Copyright © 2008-2015 J.Feel Inc All Rights Reserved.