2011年4月12日配信 対立する意見を受け止める
今週の担当は重光です。テーマは「対立する意見を受け止める」。
東日本大震災以降、以前よりましてリーダー不在が叫ばれています。
今回の騒動の中で、私自身が変革期のリーダーに求められると痛感したのは、
1、信念に則りいち早く行動する、
2、心から賛同する人を作る、
3、対立する意見を受け止める、の3つです。
このことを考えさせてくれたのが、
震災直後から、強いメッセージを発信し続けている
オリンピック3度出場、世界選手権銅メダリストの為末大選手です。
彼は2007年、東京丸の内のビル街で、
「東京ストリート陸上」をプロデュースしたことで大きく報道され、
メッセージを発するアスリートとしても知られるようになりました。
彼は震災の翌日に、ブログの中でプロスポーツ選手は
プロとしてのパフォーマンスを出していくことがやるべき事で、
支援に行ったりするのはそういう人に任せればいいと
発言しました。まだ日本中が混乱し事態の把握に戸惑っている時でした。
日常の営みが破綻するとやがて国家も破綻するので、
自分の役割、本職をこなすことが大切だと訴えたのです。
ブログを通して自らの主張を表明し、同時に
(スポーツなどしていていいのかと)動揺するアスリートたちに語りかけたのです。
多くの人が彼の言葉に賛同して彼のブログにコメントを寄せています。
私も彼の意見に賛同しますが、それ以上に素晴らしいと思うのは、
寄せられたコメントにフィルターをかけることなく
すべてを掲載していることです。
「きれいごとにむかつく」
「口だけの話でなく寄付をしろ」
「最近、あなたは調子に乗りすぎている」
「利己的な考えだ」
「スポーツ選手が経済を語っても説得力はない・・もうスポーツは見ない」など、
痛烈な言葉も散見されます。
震災の翌日のことですから、被災した人たちをはじめそう感じた人が少なからず
あったのも当然のことだと思います。
しかし、強烈な信念を持って何かを行うとき、
意見の異なる人が出るのは当然のことです。
中には多くの感情的な意見や批難がありますが、
それも含めて受け止める姿勢が
大切だと思います。情報格差のあった時ならばともかく、
情報流通のスピードとコストが0に近づいている今、
異なる意見を押しつぶしたり隠したりすることはできないのです。
そして、最後に。
人はすべての人が強いリーダーになれるわけではありません。
フォロワーがいてリーダーが成り立ちます。
自分がどのリーダーを選ぶのか、オープンな議論をもとに冷静な頭と熱い心で
しっかりと自分で判断することが大切です。
その積み重ねがリーダーへの第一歩でもあると思います。

