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マネジメントシェアリングを通じて生み出される新しい価値とは?
管理職の働き方を改革する「マネジメントシェアリング」Vol.18

重光 直之2025.09.04

こんにちは。株式会社ジェイフィールの重光です。
本年1月にスタートしたマネジメントシェアリング研究会は全6回の研究・勉強会を終え、第7回、最終回となりました。
当初より、各人が研究したいテーマごとに3つのチームに分かれて研究し、時には別途集まり対話を続けてきてもらいましたが、この最終回では、各チームの研究成果として15分のプレゼンテーションを行ってもらいました。
今回のコラムでは最後に発表を行ってもらったBチームの研究結果を紹介させていただきます。
Bチームはチーム名を「IKIWAKU」とし、皆がイキイキ・ワクワク働き、いつでも挑戦できる会社・地域であり続けたいという想いのもと活動してきました。他のどのチームよりも「対話」の回数が多く、だからこそチームの団結が強固で、チームメンバー自身がイキイキ・ワクワクとしている様子が見られました。

マネジメントシェアリング(MS)を通じて生み出される新しい価値とは?

BチームはMSを通じて生み出される「価値」とは何か、またその「価値」を可視化することができるのかについて研究を重ねてきました。
MSを通じて生み出される「価値」は、個人、組織、会社だけではなく、地域社会、世界へと、自分を取り巻く全ての環境に影響するのではないか、そしてその新しく生み出された「価値」は、グルグルと好循環を生み出すのではないかと考えました。(下図参照)
また、「新しい価値」については、新たに発見する価値に限らず、これまであったものの価値を改めて再定義・再更新されながら繋がっていくことであると捉えました。

その上で、(1) 個人 (2) 組織 (3) 会社で生み出される「新しい価値」は以下のことがあると考えています。

個人の価値
• 自分らしい働き方による自己実現と持続可能なキャリアが形成される
• 年齢や性別、職種、能力、ハンディキャップ等に関係なく、個々の持ち味ややりたいことを尊重し合える文化が醸成される
• 一人ひとりの働きがい(イキイキ・ワクワク)が醸成される

組織の価値
• 多様性と心理的安全性を基盤とした共創的で対話型の文化が醸成される場になれる
• 持ち味を活かしたナレッジシェアリングとナレッジフュージョンの促進
• 主体性が生まれる場、主体性を生み出す場になる

会社の価値
• イキイキ働き、持続的成長を実現できる人が集まる場になる
• 生産性の向上、革新性の創出、多様性の尊重により業績向上が期待される

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以上のように、個人、組織、会社と、どのレイヤーでもMSを導入した際には「新しい価値」が生み出され、活性化することが想定されます。

そんなMSを多くの企業で採用してもらうべく、今後の活動としては、マネジメントシェアリングがイキイキ・ワクワクと働ける組織づくりに有効であることを社会に発信し、その影響を広げていこうと考えているといいます。

具体的には、まず部署や小さいグループからスモールスタートし、心理的安全性や信頼関係を担保した上で「対話」を重ねていくことが重要であり、「価値」を生み出す組織の事例をつくり、発信をしていきたいそうです。

ここまでがBチームの発表内容でしたが、MSが生み出す価値を、個人、組織、企業とそれぞれに想定することで、MSを導入した際にそれぞれにもたらされるベネフィットが想像でき、とてもワクワクする未来が描ける発表となりました。

チームで幾度となく「対話」を重ねてきたこのチームがもたらした答えは、「対話をすれば、組織内で解決策を見いだせる『自走できる組織になる』」というものでした。

実際に組織にMSを導入する際は、相当量の「対話」が必要になってくるはずです。「忙しくて対話する時間がとれない」という言葉はよく耳にしますが、忙しいBチームメンバーが会社の壁を越えて何度もミーティングを重ねた姿からは、対話の時間が元気を生み出し、仕事に戻った時により精力的に仕事に取り組めるという新たな一面に気づかされました。

また、メンバーの中には実際にマネジメントをシェアしようという動きを起こしている人も複数いました。絵に描いたようにすべてがうまく進んでいるわけではありませんが、実践を重ねることでその先に新たな世界が開けるという確信を持っているように感じました。
マネジメントを変えていくことでイキイキ・ワクワクする組織と自分を実現できると信じた時、実践を追求していく時、Bチームが想定したMS導入によるベネフィットを得られるのだと感じました。私は当初、MSは管理職の罰ゲーム化を回避する一つの解だと思い、研究会を企画しましたが、問題解決アプローチでなく、ポジティブアプローチで取り組む道筋をBチームに教えていただきました。
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以上、年初から活動してきた「マネジメントシェアリング研究会」3チームすべての発表内容をご紹介させていただきました。
どのチームも通常業務をこなしながら、オンラインや、時には対面で集まり、多くの「対話」を重ねて最終発表まで活動してきてくれました。
全ての内容はとても示唆に富むものであり、日本でMSを導入するために必要なこと、導入後に得られる素晴らしい世界を描いてくれました。
今後は、3チームの発表をまとめ、対外発表する「場」を設けることになりました。
これにより少しでもマネジメントシェアリングという選択肢が認知され、「管理職の罰ゲーム化」から脱却できることを願っています。

 

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