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小森谷浩志 連載コラム「東洋思想と組織開発」④

小森谷 浩志2014.06.02

第4回

「東洋思想と組織開発」④
前回は、仏教最古経典、「スッタニパータ」をとりあげ、脱皮をテーマに、自分に向き合うことの大切さについて論じました。

今回は、同じ「スッタニパータ」から、仏陀の幸福論をとりあげ、組織開発の在り方を探究してみたいと思います。

「スッタニパータ」の第二章の中に「こよなき幸せ」という節があります。
そこには、十の文章が並んでいます。
いくつか列記してみます。

「適当な場所に住み、あらかじめ功徳を積んでいて、みずからは正しい請願を起こしていること」
志や理念の大切さを説いているように思えます。

「深い学識があり、技術を身につけ、身をつつしむことをよく学び、ことばがみごとであること」
ここでいう「ことばのみごとさ」とは相手を恐れないで、自由に言葉が口を出ることです。
練磨継続の重要性を示しているように思えます。

「父母につかえること、妻子を愛し護ること、仕事に秩序あり混乱せぬこと」
人生の主人公になることを示唆しているように思えます。

ここで皆さんへお尋ねしてみたいことがあります。
組織開発を「組織の人々を幸せにする営み」と定義するのは突飛でしょうか。

現に、幸せを追及することを表明し、本気で実践している企業があります。
例えば、寒天のトップメーカー、伊那食品の塚越会長は、経営にとって 本来あるべき姿とは「社員が幸せになるような会社をつくり、それを通じて社会に貢献する」ことだと言います。急激な成長ではなく、木に学ぶ「年輪経営」でも有名な同社は、創業以来48期増収増益という驚異的な数字を達成しています。

また、ブラジルのコングロマリット企業セムコは、
Fortune(フォーチュン)500 ではなくて、Fortunate(幸せな)500企業を目指せと標榜しています。

こうした企業は幸せを追及することで、自らの生命力を増しているように見えます。

仏教を基点とすると、組織開発とは組織で働く人々の幸せを追及にする営みであると言えそうです。

さて皆さんは、ともに働く人々の幸せのために何をしたいですか?

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