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佐藤将 連載コラム「ニッポンが世界を元気にする」③

佐藤 将2013.09.24

3.世界中からのハッピー・バースディ

先日、シンガポールのアジアヒューマンキャピタル・サミットに参加したときのこと。
シンガポールだけでなく、世界中から集まった500人を越えるセミナー出席者が、一斉にハッピー・バースディを歌うという機会があった。それをコンダクトするのは、ボストンフィルハーモニー管弦楽団の指揮者、ベンジャミン・ザンダー氏。

セミナー参加者の中から、誕生日が一番近い一人が選ばれる(恐らく20代後半の女性)。

1回目の合唱の後・・・
指揮を取るザンダー氏から、「どこが一番、大事だと思う?」という質問。
「イエス、最終節の"to you"だよ、to yoUでなく、tO Youだよ!」

2回目の後・・・
「悪くない、けど、もっと上手にできるはず!」
「イエス。もっと体を使って。手を広げて!」
「最後の"tO You"で手を広げるんだ!」
「もっと、一歩足を踏み出して!」

そして、3回目・・・
彼の指揮どおり、最終節、500人全員が大きく手を広げ、彼女に向かって一歩踏みだし、"tO You"と大きな声で歌い終わる。
すると、その瞬間、
それまで、はにかみ笑いをしていた彼女の目から、ボロボロと大粒の涙がこぼれ始めた。

何だろう?
この衝撃は?

何だろう?
ザンダー氏が伝えたかったことは?

音楽や演劇が持つ文化(リベラル・アーツ)の力?
人間が持つ無限の可能性?
人間同士がつながった時の感動?
それとも、人は誰もが人間であるという、当たり前の真実?

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グローバル化が人類に突きつける試練の一つに、国や民族、人種や宗教といった違いをどう越えるかというテーマがある。

あくまで異国の人は異国の人というスタンスで対応する「異文化アプローチ」でいくのか?
それとも、「人間は基本的に同じ」というスタンスでいくのか?

ただ一つ言える事は、21世紀は、20世紀とは大きく違う、ということ。

交通手段が発達しただけでない。インターネットやスマホ、テレビという通信機器が飛躍的に進化していること(し続けていること)。その中で、語学の翻訳機能もアップ。自国にいながら世界中の「情報」を日々得ることも、世界中の人々と「コミュニケーション」することもできるようになってきた。
そのツールに乗って、それぞれの価値観や文化まで世界中を飛び交い、地球の裏側に住む人々とも共有できるようになった。

そのバーチャルな世界の交流は、もっとリアルな、もっとヒューマンな、人間同士のインタラクションにつながる。そのインタラクションは、人が持つ本能的なコミュニケーション能力を、飛躍的に高めていく。もしかしたら原始時代のレベル以上に・・・

そして、その帰結として、人は気づいていく。

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わたし達は、時に、グローバル化の歩みの中で、思わぬチャレンジに遭遇するかもしれない。20世紀には想像もしなかった世界を生きるのかもしれない。

けれど、21世紀、このグローバルな世界に生まれた幸運を、思いっきり、感謝して生きたい。

21世紀を生きるすべての人に・・・
Happy birth day "to you" -

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