正木 宏和2025.10.06
こんにちは、ジェイフィールの正木です。
弊社代表であり、今、多くの方に読まれている『静かに分断する職場』の著者でもある高橋克徳が、9月17日(水)、中部産業連盟様主催のセミナーにて講演をさせていただきました。以下にて講演の実施概要とダイジェストをご紹介します。
▶実施概要
- 開催日:2025年9月17日
- 会場:ホテルメルパルク 名古屋
- 参加者数:経営層・役員を中心に約80名
- 主催:一般社団法人 中部産業連盟
- テーマ:「組織の分断を乗り越えるための対話」
▶30秒でわかる講演ダイジェスト
Q1. 「静かなる分断」とは何か?
背景や前提、価値観や考え方が違うかもしれないと思い、下手に触れられない感覚を持ち、対話を避け、互いに距離を置いている状態。エンゲージメントサーベイなどの数値からは見えにくい点にも注意が必要です。
Q2. なぜ心が会社から離れるのか?
バブル崩壊後の株主重視経営で人のつながりが弱まり、リストラや成果主義が進みました。さらに雇用形態の多様化やコロナ禍が重なり、『見えない壁』が生まれた結果、本音の対話が減り社員は会社を「自分たちの会社」と感じる気持ちが失われていきました。
Q3. 解決のカギは?
「議論」ではなく「対話」をすること。相手を理解し、当たり前を問い直し、違いを重ね合わせる姿勢で、対話を実践することが、分断を超えていくカギになります。本講演ではこうしたカギや、対話の進め方について詳しく紹介されました。
▶講師プロフィール
5秒でわかるプロフィール
高橋克徳(たかはし かつのり):株式会社ジェイフィール代表取締役/武蔵野大学特任教授。『不機嫌な職場』『静かに分断する職場』などの著者でもあり、組織感情やつながりを再生する組織開発を第一線で実践し続けている。
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▶講演のご依頼につきまして
現在、本書に基づく講演会のご依頼を各地からいただいております。「この静かな分断の正体を明らかにし、見えない壁を超えたい」そんな思いに応えられたらと思います。本を読んで同じような思いを持たれた方は、まだ形になっていないお悩みでも構いません。ぜひお気軽にお問い合わせください。
▶執筆者コメント
本講演は経営層、役員クラスの方を中心に、高橋の問いかけや問題提起に共感されるような姿が多く、経営者も同じように悩んでおられることを実感する場でした。私自身も最近、「サーベイに本音なんて書けるわけないじゃん」と知人が話すのを聞きました。数字に見えない、けれどたしかにそこにある、社会現象としての静かな分断を日々感じています。他方では「そもそも分断って悪いことなの?」そんな声も耳に届いてきます。その度に考えさせられます。本講演がこうした正解のない、多様な価値観の中で日々奮闘されている聴講者の皆さまの、ささやかなヒントになっていることを願いつつ、本稿を終えたいと思います。