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「人と組織の生き方を問い直そう」高橋克徳 連載コラム3
第3回 職場という存在を問い直す

高橋 克徳2023.10.12

職場はどこにあるのか


毎日、出勤して、同じ空間で、一緒に働く場所。
一人ひとりが仕事をしながらも、同じ空気を感じてともに働く場所。
ときには嫌なこともありながらも、良いことも含め感情が行き交う場所。
職場とはこんな場所だったのではないでしょうか。

ところが今、職場の概念が広がり、
自分の家、部屋が職場になり、オンライン上の会議室が職場になり、
サテライトオフィスやカフェが職場になっている人もいます。
逆に、コロナも就職したのだから、みんな出社するようにと、
何の対話もなく、オフィスに働く場所が戻った人も多くいると思います。

ただ、働く場所を職場というのであれば、職場は一つの共有された場所から、
多くの分散された場所に変わりつつあるのだと思います。
あなたはこの状況をどう思っていますか。

あらためて職場って何だろう


職場を単に働く場所だと定義するのであれば、各々が働いているその場所、それこそPCに向かっているのであれば、机の上、そこがあなたの職場です。

でも多くの仕事は自分だけで完結するわけではない。自分の仕事を引き継いでいく人、自分の仕事と重ねて、一緒に何かをする人が存在します。同時に、その仕事の中身を確認したり、修正したりしてくれる人もいる。そうした人たちがつながっていく場所。それが職場でもあるように思います。

職場を、自分が仕事をする場として捉えるのか、互いの仕事や想いをつなぐ場と捉えるのか。それによって、職場の意味が大きく変わるのではないでしょうか。

経営学者の伊丹敬之は、「場の論理とマネジメント」という著書で、「場とは情報的相互作用と心理的相互作用と容れもの」であると言っています。場が共有されれば、そこに情報が交流するだけでなく、感情が行き交う。それが共感し、共鳴することで、心理的エネルギーが生まれる。それが前向きな行動の連鎖を起こしていく。

そう考えると、オンラインであれ、リアルであれ、そこに情報の交換だけでなく、感情の交流があり、それが重なり合うことで心理的エネルギーを生み出すことができているかが大切なのではないと思います。そうした感情交流と心理的エネルギーが生まれていなければ、それは職場とは言えないのではないでしょうか。

距離感が生まれる中で、心理的エネルギーをどう生みだすか


とはいうものの、オンライン中心になり、ますます感情交流や心理的エネルギーを生み出すことが難しいと感じる人も多いと思います。だから、みんな出社を原則にしましょうとしても、そこに本当の意味で良い感情の連鎖が起きなければ心理的エネルギーが生まれる場にはならないと思います。

オンラインであれ、リアルであれ、互いの感情を知り、共有、共感し、そこに連鎖が生まれる仕掛け、仕組みがなければ、場としての意味が生まれない。

そのカギになる概念が、組織感情というものです。組織に広がる感情、空気感、雰囲気を組織メンバーがどう感じているか、アンケートを通じて可視化するものです。2008年以来、本当に多くの職場で組織感情診断を実施してきました。そこで、見えてきたのは、距離感を感じると人は互いの感情をネガティブな方向に推察しやすくなるということ、だからこそ良い感情を意図的に持ち寄り対話することが必要になるということでした。

そういう意味で、大切なのは良い感情を交流させる対話を継続的に行うことではないかと思います。具体的には、関係革新、仕事革新、未来革新という3つのステップで、互いの感情を持ち寄り、経験したことから学び合い、みんなの思いを重ね、本質を見出し、今を問い直し、未来を一緒につくるという対話を重ねていきます。

こうした職場の中に、良い感情を交流させる対話を重ねていくこと。これが職場づくりそのものなのではないでしょうか。

職場づくりの大切さを問い直す


職場は、自然環境の観点で考えると、土、土壌だと思います。豊かな土壌環境には、水と空気の流れがあり、菌や微生物が分解と創造と伝達の流れがあります。この豊かな土壌があれば、植物は芽を出し、葉を茂らせ、実をつけます。そこにさらに虫や鳥が集まり、種を運び、豊かな土地が広がっていく。職場づくりは、この土壌づくりと似ているのはないかと思っています。
みんながすくすくと育っていく、元気にイキイキとする、そんな土壌づくりをする。そこに息づく生物が互いに影響を与えながらも、支え合い、成長していくことで、多様性が広がり、それが互いを支え、場全体の持続性を高めていく。

人が育ち、そこに心的エネルギーが生まれ、それが人と組織の行動を変えていく。そこで得られたものがまた、人を育てる土台になり、それぞれが自分らしい力を発揮できる土壌をつくっていく。そんな職場をつくっていくことが、自ら未来を切り拓く会社をつくっていくことになるのではないでしょうか。

あらためて、場所そのものが分散し、見えない人が増えていく中で、感情が交流し、心的エネルギーが生まれ、重ね合い、分かち合う場づくり。どうしたらできるか、ぜひ、社内で話し合ってみていただけたらと思います。


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