- 「弱み克服」「強みを伸ばす」から「持ち味を活かす」育成へ
『なぜ部下は不安で不満で無関心なのか メンバーの「育つ力」を育てるマネジメント』
の発売と同時に日経BOOKプラス連載(全3回)スタート
日経BOOKプラス連載 第2回(全3回)
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ドラッカーが語ったマネジメント革命
マネジャー研修などで「若い頃に上司や先輩からどのように育てられましたか?」と尋ねると、多くの方から「とことんダメ出しをされた」「足りない部分をたくさん指摘してもらった」という答えが返ってきます。
いわゆる「弱みを克服する」というアプローチで、今の管理職世代はこの方法で育ってきた方が多いのではないでしょうか。
著名な経営思想家ピーター・ドラッカーは、著書『 明日を支配するもの 21世紀のマネジメント革命 』(ダイヤモンド社)の中でこう述べています。
「何事かを成し遂げるのは、人の強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。もちろん、できないことによって何かを行うことなど、到底できない」
この言葉に代表されるように、昨今「強みを活かす」重要性が認識されていますが、マネジメントの現場ではまだ「弱点克服」のアプローチがとられがちです。なぜでしょうか。
これは、「できていないところがあってはいけない。弱みを何とかしないと困る」という切迫感から来ていると考えられます。
日本の教育、受験システムが影響しているところが大きく、企業の人財育成にもこのアプローチが根強く残っている印象です。仕事や年次によって求められる能力を可視化し、足りないところを課題として改善するやり方です。
「弱み克服」型育成の一長一短
(日経BOOKプラスより)
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